星野源はキムタクだと思う

久しぶりにブログ書きます。

先週4月1日にこのようなツイートをしました。

 

 

今日はこの話をしようと思います。

先日『アイドル進化論』(太田省一 筑摩書房)という本を読みました。この本はアイドルとそのファンの関係について、年代を辿ってどう変化してきたか綴ったものです。

 

その中に木村拓哉という男について、述べた章がありました。

 

 

芸能雑誌『Myojo』で連載をしていた作家の橋本治は『橋本治の明星的大青春』(集英社文庫 1997年)の中で、現代のスター(木村拓哉)は「洗練された普通」であると表現しました。

 

そして『アイドル進化論』の著者である太田省一は「普通」を生きることが現代では難しいと述べています。その理由についてこのようにありました。

 

 

「ギャルだけでなく多くの人にとって、松田聖子が歌うような『オシャレ』な生活を送ることは、その気になりさえすれば実現可能である。なぜなら、いま、この〈日本〉では、ありとあらゆる『オシャレ』情報がめまぐるしく行き交っており、私たちはいつでもどこででも、そうした情報にアクセスできるようになっているからだ。むしろ、困難なのは、そうした情報から身をひきはがし、そのすべてを捨て去ることである。

 それは物理的に困難なだけではない。私たち自身が、そうした情報の渦にどっぷりつかっており、(他者から見て)自分がどういう人間なのか ━ 人受けがいいかどうか、アピールポイントは何かなど ━ も、そうした中で形作られる側面があるからである。」

 

 

『アイドル進化論』(太田省一・筑摩書房・2011年・260-261ページ)より引用

 

 

つまり、「洗練された普通」とは「周りの評価を気にせず、ありのままの自分で生きる」ことなのだと理解しました。

 

そこで私は思いました。だとしたら「洗練された普通」に「星野源も当てはまるのではないか?」と。

 

星野源という男は周りの目を気にせずに、かわいい物を「かわいい」と言ったり、臆することなく自らを変態だと言います。(昔は気にしてた)

 

 

もうこれはまさに「洗練された普通」じゃないか。そう思い、「星野源はキムタクと同じくスターだ」という結論に至ったわけなんです。

 

周りの目を気にせず生きるってかっこいいな。星野源はまさに憧れの人です。

 

 

源さんは『星野源雑談集1』(マガジンハウス 2014年)の宇多丸RHYMESTER)との対談の中で、好きな物を好きだと素直に言えない世の中の現状を「悲しい」と嘆いています。

 

確かに「好きな物は好き」、「嫌いな物は嫌い」と言いにくい世の中ですね。。

 

そんな悲しい現状が変わる事を願い、僕も源さんのようにこれから少しずつ「好きな物は好き」と言える人間になろうと思います。