2016年の年間ベストトラックTOP30

年間ベストアルバムに引き続き、年間ベストトラックを発表します。今年もたくさんの曲に癒され、励まされ、楽しませてもらいました。音楽を作る、音楽に関わる全ての人に感謝です。それでは年間ベストトラックを発表します。レッツゴー!

年間ベストトラックTOP10

第1位 『LAST DANCE』 / きのこ帝国

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2016年の第1位にはこの曲を選ばさせて頂きました。ジャラーンというイントロのギターフレーズからもう最高。グルーヴィーに鳴り響くバンドアンサンブルと、大人なエロさを感じる佐藤さんファルセットが印象的な哀愁のダンスナンバー。様々な作品を経てスケールアップしてきたきのこ帝国による傑作。流れる旋律の気持ちよさと同時に感じる悲しみが胸をヒリヒリとさせます。

 

第2位 『サイレントマジョリティー』 / 欅坂46

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欅坂46の記念すべきデビューシングルを2位に選びました。まさに華々しいデビュー。強烈なメッセージを含んだ攻撃的なリリックに、聴けば聴くほどクセになるエッジなメロディライン。彼女たちが歌うからこそ価値が生まれる1曲なのかなと思います。時代にインパクトをもたらす活躍を今後も期待したいです。

 

第3位 『琥珀色の街、上海蟹の朝』 / くるり

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聴いた瞬間に「くるりってやっぱすげえな」と思いました。ラップやストリングスといった様々な音楽要素を上手に調理して完成させたくるりが送る極上の1品。1つ1つの材料を吟味して、解釈して、美味しい料理に昇華させるのが本当に上手なアーティストだとつくづく思います。

 

第4位 『私らしく生きてみたい』 / Little Glee Monster

2016年大きな躍進を果たしたリトグリ。惜しくも紅白は逃しましたが、以前に増して遥かにファンの数が増えてて、来年さらに大きな成長を予感させます。個人的にはこういう曲を待ってました。ダンサンブルなメロディと強い意志を感じる言葉が印象的なナンバー。「もう子供じゃないんだ」と彼女達が言っているかのよう。ビルドアップした歌唱力とハーモニーが曲と見事にマッチしていて、聴いていると思わず体をスウィングさせてしまいます。作詞作曲はいしわたり淳治亀田誠治の強力コンビ。このコンビの曲を歌うリトグリをもっと見てみたいなー。

 

第5位 『grant port』 / GLIM SPANKY

年間ベストアルバムに選んだGLIM SPANKY『Next One』から、この作品を5位に選びました。単純にメロディラインが凄く好きなんです。聴いていると、心の底にある押し込めてた想いが地鳴りを上げて湧き出てくる感じがあって、もうそれはたまんない。ボーカル松尾レミが放つパンチのある歌声が、未来に向けて走り出そうとする自分の背中を押してくれる感じがして勇気が湧いてきます。

 

第6位 『うららのLa』 / ふくろうず

どこか懐かしさを感じるメロディに、あっという間に溺れていきました。グッドメロディでしかない。ドラマティックに展開される旋律とキラキラ感がすごく気持ちがいい。恋する気持ちが痛いほど伝わり、この曲に共感する人も多いと思います。「割り切れない~」と「アイラビュー~」の感情を振り絞るような声が心にダイレクトに伝わってきてグッときます。

 

第7位 『EL』 / YEN TOWN BAND

久しぶりの復活でも全く劣ることなく、むしろ進化を続けていたことに驚かされました。最初にこの曲を聴いた時はそう印象に残ったわけではありませんでした。だけど、聴けば聴くほど心に深く刻み込まれていって、気付けば手放せない曲になっていました。小林武史恐るべし。心をきゅっと締め付けられそうになるほど切なく、感情を大きく揺さぶられます。特に好きなのは間奏とアウトロのメロディライン。もう最高。この曲の世界観はcharaでなければ、YEN TOWN BANDでなければ表現できないのかなと思います。

 

第8位 『蝶々結び』 / Aimer

野田洋次郎の音楽センスとAimerの高い表現力が見事に融合した奇跡の1曲。野田さんは彼女が大好きで、彼女が描くべき世界観がどんなものかよくわかってる気がします。さユリの『フラレガイガール』もそうだけど、楽曲提供者としての圧倒的な才能を感じる。これからどんなアーティストに楽曲提供を行っていくのか楽しみです。

1/f ゆらぎの声を持つAimer。彼女の歌声がなければこの曲は成り立ちません。切なく響くか細い美声と蝶々結びの世界を忠実にもしくはそれ以上に広げてしまう高度な表現力は彼女の大きな魅力。彼女の声には「心」と「色」と「情景」が宿っているように思います。

 

第9位 『Stay』 / Ancient Youth Club

偶然YouTubeで見かけたのがこの曲。柔らかで中性的な美声と思わず軽くステップしたくなるようなキラキラ感が印象的な作品。東京駅の街並みが流れるMVも凄く好き。MVのように渋谷とか東京のような都会のど真ん中を歩きながら聴きたいシティ感のある曲です。あと夜に聴きたい。

 

第10位 『Radio』 / the HIATUS

the HAITUSで一番好きかもしれない。細美さんの歌が大好きだし、ハイエイタスの生み出すメロディが大好きなんだけど、その好きな部分を全て抽出したのがこの曲だと思います。曲の展開や的確な場所で音が重なり合うバンドアンサンブルなどどれも素晴らしい。美しきピアノロックがここにあった。

 

11位以下からの20曲はこちら(順位は付けてません)

『Sydney』 / 戸渡陽太

『Tokyo』 / 雨のパレード

ナンバーナイン』 / 米津玄師

『明日への手紙』 / 手嶌葵

『ホットチリソース』 / Shiggy Jr.

『エコー』 / ユニコーン

『カタオモイ』 / Aimer

『恋』 / 星野源

HURTS』 / Homecomings

SNSをぶっとばせ』 / Negicco

『Tonight』 / SHE'S

『さらば涙』 / ケツメイシ

『A Few Incisive Mornings』 / LILI LIMIT

Canvas』 / 赤い公園

『Taylor Swift』 / Enjoy Music Club

『嘘さえもつけない距離で』 / plenty

『今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる』 / Awesome City Club

『Baby Baby』 / Special Favorite Music

『5%』 / クリープハイプ

『なんでもないや(movie ver.)』 / RADWIMPS

 

戸渡陽太の『Sydney』とSpecial Favorite Musicの『Baby Baby』は最後までトップ10に入れようか迷いました。そして11位以下の20曲はトップ10とほとんど遜色ないくらい素晴らしい曲で、おそらく僕の心にいつまでも残り続ける大切な作品です。

去年の年間ベストアルバム記事に書いた通り、色んな音楽に触れるだけでなく、1つの作品を聴き込むことに意識を持った2016年。聴けば聴くほど印象がどんどん変わっていく作品や新たな発見が次々と生まれる作品など、聴き込むことによって得られたものがたくさんありました。また、ライブを通して曲の良さに気付いた作品にもいくつか出会いました。やっぱり生の音楽に触れるのって大切なんですね。もっとライブに行きたくなりました。

来年はもっと色んなジャンル音楽に触れて、より深く音楽の世界を旅していきたいと思います。2017年も大きな目標を持って頑張るぞー!