plentyとの出会い

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今、世界は信じられないほど困難な状況に陥り、毎日悲しいニュースが延々と流れている。

光が見えないが、それでも前を向くしかない。

そんな暗闇の中で、自分の心の支えになっているのが好きな音楽たちだ。

好きな音楽を聴いている時や同じファンの方と音楽の話をしている時、好きな音楽の事を考えている時は、気分が和らぎ、いつもと変わらない気持ちでいられる。

だから好きな音楽の話をしようと思う。

あれから丸3年

今日は2020年4月13日。

あれから丸3年が経つ。

www.centerofongaku.com

 

そう。plentyが解散を発表してから、ちょうど3年だ。

解散してからもずっと心の支えになっているし、特に今の状況でも僕の中で光を照らし続けているバンドだ。

4月13日というplentyにとってもファンにとっても大事な日に、彼らとの出会いを振り返ってみたいと思う。

plentyと出会ったきっかけは「きゃりーぱみゅぱみゅ

plentyとの出会いは突然だった。

色んなバンドを聴くようになり、生まれて初めて音楽フェス(「NANO-MUGEN FES」)に行き、他のフェスにも興味を持ち始めた2012年。

僕はWOWOWで放送していた「ロックインジャパンフェスティバル2012」を自宅で見ていた。

見たいアーティストがいた。

 

きゃりーぱみゅぱみゅ

 

当時のきゃりーぱみゅぱみゅは「PONPONPON」で世界的に火が付き始め、2012年初めに「つけまつける」や「CANDY CANDY」をリリースし、期待の若手アーティストとして国内でも人気がグイグイ上昇し続けていた(この後「ファッションモンスター」をリリースし、トップアーティストとしての地位を確立するんだけど)。

そんな彼女に当時の自分も魅了され、今回ロッキンに出演するということで、彼女のパフォーマンスをテレビの前で心待ちにしていた。

そんな時に画面の向こうから登場したのがplentyだ。

やせ型で細長くて、なんだか頼りなさそうなボーカルのバンドだなあ。

第一印象はそんなもん。

きゃりーがいつ登場するか分からないから、全然興味ないけど、仕方なくplentyのパフォーマンスを見る事に。

 

めっちゃ声がいい。素晴らしい。

透き通ってるというか、真っすぐ伸びて来て、スッと心の中に入ってくる。

やせ細った、か弱そうな体から放たれる芯のしっかりしたハイトーンボイス。

メロディも良いし、素敵なバンドじゃん。

初めて彼らのパフォーマンスを見た時は、そんな強い印象を受けた。

 

ただ、そこでハマったというわけでもなく、何も起きなかったかのように、月日は過ぎていく。。

「あいという」の衝撃

同じ年の秋頃だったと思う。

色んな音楽に興味を持っていた僕は、YouTubeで気になる音楽を探し回っていた。

そんな時、彼らと再会することになる。

関連動画に出てきたplentyの「あいという」。

あっ。あのバンドだ。

せっかくだから聞いてみようとクリックボタンを押す。


plenty 「あいという」

 

凄まじい衝撃を受けた。

哀しい。

だけど、この上なく美しい。

言葉が、音が、心の中にスーッと入り、体内に浸透していく。

生まれて初めての感覚だった。

暗闇の中で、ボーカル江沼郁弥が哀愁の漂う表情で歌う映像が、曲の世界観をより一層引き立たせて、僕の心の中に訴えかける。

あっという間に飲み込まれ、僕は何度も繰り返し「あいという」の再生ボタンをクリックした。

他のplentyの楽曲も聴いてみたけど、どれも体に馴染むものばかりで、いつしか僕は彼らの虜に。

 

良くも悪くも当時の自分は酷くネガティブなタイプで、どんな事も前向きに捉えられない自分にもどかしさを感じ、悩んでいた時期だった。

plentyはそんなネガティブな僕に対し、励ますわけでもなく、明るく元気付ける訳でもなく、ただ隣で寄り添ってくれた。

正直、ここからの8年は辛く険しい道のりだったけど、それでも頑張って乗り越えられてきたのは、plentyのおかげだ。

もちろん彼らだけという訳ではないけど、plentyがいなければ、今の自分がいない事は間違いない。

 

plentyが与えてくれたのは音楽だけじゃない。plentyをきっかけに繋がる事が出来たかけがえのない仲間もそうだ。

仲間のみんながいたから、充実した日々を送れてこれた。

 

そして現在。

あの頃と変わらずに、心に寄り添ってくれる「plentyの音楽」と「plentyで繋がった仲間」。

今、僕の中で物凄く大きな支えになっている。

毎日を頑張る希望になっている。

これからもずっと大切にして、生きていこうと思う。

ありがとう。plenty。