6月のベストアルバム 『REFLECTION』 Mr.children

『REFLECTION』Mr.children

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物凄い作品が出来たなという印象。まだこんなパワーに秘めた作品を作る力があったのか。やっぱすごいわミスチル

 

Mr.childrenの全てが詰まったアルバムといっても過言ではない。もうこれは彼らにとってのベストアルバムというべきなのかも。そのくらい様々な顔が見れるアルバムだ。

 

『Fantasy』『幻聴』『運命』など、数々のリスナーを虜にした得意の王道ポップソングはもちろんのこと、『ニシエヒガシエ』『NOT FOUND』のような激しさあふれるロックソング『REM』、『CANDY』を彷彿とさせる切なくて甘いバラードソング『忘れ得ぬ人』、内面にある感情を爆発させる『WALTZ』といった、これまでの作品を網羅した内容となっている。

 

しかし、これまで歩んできた道のりをただ辿った作品ではない。そこに今の時代に合わせた新たなエッセンスが加わっている。だから聴いてて古さを感じない。古き良きものを残しつつ、新たな光が感じられる作品。それが『REFLECTION』なのである。

 

もちろん『Everything(It's you)』『終わりなき旅』のような壮大なJ-popナンバーも用意されている。それが『足音~Be Strong』と『StartingOver』の2曲だ。実はこの2つの曲は非常に関係性の高い作品である。いわば双子みたいなものだ。『Starting Over』の元となった仮歌『ノブナガ』という曲は、本来『信長協奏曲』の主題歌になるはずであった。しかし、スタッフの反応が乏しく作り直すことになり、締切間際に出来たのが『足音~Be Strong』だったのだ。

 

名曲『足音~Be Strong』の誕生で火がついた桜井は『ノブナガ』への再チャレンジを試みる事になる。幾度も修正に修正を重ねた結果、生まれた作品こそ映画『バケモノの子』の主題歌に抜擢された『Starting over』なのである。この2つの名曲にはこんな秘話が隠されていた。

 

『足音~Be strong』はMr.childrenのこれからの決意を感じさせる前向きなナンバーであり、『Starting over』は桜井らしい刺激的な歌詞が強烈なフックを生み出す曲となっている。

 

全23曲。あっという間に聴き終えてしまう。23曲もあれば普通は「長い」という印象を受けると思うが、びっくりするほどそれを感じない。これこそミスチルマジック。J-pop界の頂点に君臨し続ける理由なのだろう。

 

正直、最近のアルバムからは強靭な強さを持つ曲が少ないように感じられた。ミスチルの良さは表現されているが、内面から来る猛烈な激しさみたいなものがない。そんな印象を受けていたが、今回は違った。「ミスチル現象」と言われた90年代のように純粋で、熱い魂が歌に込められている。そんなミスチルが帰ってきたのだ。来月からツアーが再び始まる。そのツアーでどんなパフォーマンスを見せてくれるのか非常に楽しみにしたいと思う。

 

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