「凄く悲しいけど、3人が考えに考え抜いて決断したことだから、僕は尊重したいと思います。今まで本当にありがとうございました。これからもずっと3人のことを応援しています。」
そんなこと言えるわけない。今の僕はそんな善人じゃないし、物分かりの良いヤツじゃない。すぐに切り替えのできる人間でもない。
今日だけはわがままでいさせて。コントロールの効かない人間でいさせて。
plentyさん。エイプリルフールは13日も前に終わってるよ? てかエイプリルフールだからといって、嘘付くようなバンドじゃないじゃん。そんなイベントでワイワイやるバンドじゃないじゃん。冗談やめてよ。。。
だって江沼さん言ってたじゃん。
「きっと『江沼郁弥、アルバム出します』って言って作っても、曲はきっと変わんないと思いますよ。できるし、全部。けど、絶対うまくいかない。たぶん俺、『バンドのフロントマン』っていう形じゃないと無理なタイプだと思う。もしplentyが解散したり活動休止しちゃってひとりでやり出しても、どんどん悪循環になっていくというか」
『MUSICA』 FACT 2013年12月号 「re(construction)」発売インタビューから引用
こんなこと言うから解散なんてするとは思ってもなかったよ。しかも楽曲制作してるって言ってたし。
有泉編集長:次の作品もすぐ聴けそう?
江沼:うん、すぐ出したいと思ってる。しかもアルバムで。
(中略)
江沼:1年に2枚出されても困らない?
有泉:両方傑作だったら困らない
江沼:そうなんだけど、でも多作っていわれたくないしな・・・・
『MUSICA』 FACT 2016年10月号 アルバム「life」インタビューから引用
次の作品はどこいったの?発表すること間違ってない?1年に2枚出すんじゃないの?多作バンドって言われるんじゃないの?
こんな責めたって仕方ないし、ああだこうだ言うの好きじゃないけど、今日だけは言わせてほしい。許してくれ。
もしお願いを1つだけ聞いてもらえるなら、フルオーケストラを交えたライブが見たかったなあ。フルオーケストラと作るアルバムが聴きたかった。
2013年12月に行われた東京グローブ座でのワンマンライブ「re(construction)」。伊勢ストリングスやピアニスト世武裕子さんと共演したライブは、本当に素晴らしくて圧倒された。僕の中では一生忘れないライブ。
あのライブを見てから「いつかフルオーケストラとの共演を見てみたい、聴いてみたい」と思った。ずっと思い続けてた。実際に江沼さんもやる気あったし。
有泉:勝手なことを言うと、1からフルオーケストラの曲を作っても面白そうだとは思ったけど。
江沼:あ、新曲を?それは後々ね(笑)。でも、それも本当にやりたい。もうきっとできると思うし。
『MUSICA』 FACT 2013年12月号 「re(construction)」発売インタビューより引用
こんなにもオーケストラと合いそうなバンドは、くるりかplentyぐらいだと思ってたから期待してたんだけど。これが一生叶わないとか信じたくないよ・・。
「トレンド入り」「ツアー発表」「野音でのワンマン」。歓喜でしかない。あの2文字さえなければ。
HPに載せられてる2文字が消えるなら、ツアーもいらない。野音ワンマンも発表しなくていい。とにかくplentyが音楽を作り続けてくれるならそれで・・・。
plentyに出会ってホント心が救われた。バカみたいにネガティブでどん底にいた自分を全肯定してくれたのが彼ら。plentyがいるから毎日が楽しくなった。毎日頑張ってこれた。同年代としてたくさんの刺激をもらった。感謝しても感謝しきれないほど色んなパワーをもらった。
いなくなっちゃったら、どうすればいいんだよ。
今日のニュースを知ってからなぜだかわからないけど、僕は一番最初にこの曲の再生ボタンを押した。『ひとつ、さよなら』。
流れるものを抑えることができない。「悲しい」という気持ちが体中を覆っていく。こんなにも大好きだったのかと今更自分の感情を思い知る。彼らの曲を聴き続ければ続けるほど、悲しみは苦しみに変わり、思わずイヤホンを耳から外した。だけどやっぱり彼らの音楽が聴きたくて。
そんな「4月13日」という日が嫌いになりそうな2017年4月13日の夜。