ビバラロック@さいたまスーパーアリーナ 2日間参加の感想

今年も3・5日と2日間行ってきました。去年の初開催に引き続き、さいたまスーパーアリーナで開催されたビバラロック。

2日間参戦して感じた事を綴ろうと思います。特に注目したアーティストライブは個別記事にする予定です。

 

去年から改良された動線とステージセット

まず去年問題点の多かった動線はだいぶ改良されました。案内掲示板も増えた気がします。Twitterではまだ不満の声も聞かれますが、十分良くなったといえるでしょう。

 

ステージセットはだいぶ豪華に進化。最も大きなステージとなるSTAR STAGEは城をモチーフにした大型のセットでしたし、天井部分に大きなミラーボールがありました。2番目に大きいVIVA STAGEの周りにある巨人の上には、去年なかった(たぶん)バルーンが吊るされるなど、セットは大幅にグレードアップ。

特にSTAR STAGEは驚いたなー。かなり気合入れてセットにこだわったんだなって感じました。

 

未だにあの巨人はなんなんだって思いますが。(2年続けてアーティストもそのような発言をしていましたね)

 

あとSTAR STAGEにある大型ビジョンの画質が去年より遥かに綺麗だと感じたのは私の勘違いかな?

ライブパフォーマンスの感想

2日間で計21組のライブを見ました。今年メジャーデビューするShiggy Jr.やAwesome City Clubなどのフェス初参戦組から、くるりスピッツなどのベテラン勢まで幅広く見る事ができました。去年入場規制で断念したパスピエやSHISHAMOも見れましたし、個人的には大満足です。

 

〇3日に見たアーティスト

KANA-BOON・SHISHAMO・インディゴ・くるり・Plenty・FOLKS・ACC・LAMP IN TERREN・スピッツ・アレキ

 

〇5日に見たアーティスト

Shiggy Jr.・フォーリミ・パスピエベボベ・Yogge・N'夙川BOYS・レキシ・スぺアザ・電気グルーヴ・テレフォンズ・DJダイノジ

 

観客の多かったバンド、少なかったバンド

今回は各アーティストの入り具合にも注目しました。まずはSTAR STAGE組。KANA-BOONthe telephonesなど邦ロック好きの若者の中で人気の高いアーティストや今回のビバラで最も認知度が高いスピッツはスタンディングエリアを満杯にしていましたね。

 

ただ、スタンドまで満杯だったのは、私が見たアーティストの中ではKANA-BOONスピッツぐらい。3日、5日それぞれトリだったアレキもテレフォンズもスタンドの方は結構スペースがありました。ロック好きでも、年齢層が高めのファンからの支持が少ないのかなーって印象を受けました。

 

一方、ベボベくるりはスタンディングエリアもあまり埋まってなかったので残念でしたね。くるりなんて去年MUSICAのベストアルバム(『THE PIER』)に選ばれたのに。ビバラって若い人が多いんだけど、20代前半の人達にとっては少し好みとは違う感じなんでしょうね。。くるりとかマジ最高だったんだけどなー。

 

2番目に大きいVIVA STAGEではSHISHAMOやインディゴ、アリーナ内で一番小さいCAVE STAGEではブルエン、フレデリック、夜の本気ダンスなどが入場規制に。インディゴはゲスの影響も少なからずあったと思います。

 

逆にスペースがかなりあったのがPlenty。Plentyの音楽ってビバラ向きではないからな。。ファンとしては少し悲しかったです。もっと支持されても良いバンドなんだけど。

 

〇新たな可能性と勢いを感じた今年メジャーデビュー組

今年メジャーデビューのアーティストもたくさん見ました。Shiggy Jr.・ACC・フォーリミ・LAMP IN TERREN。

いやーどれも素晴らしかったですし、どれも新人とは思えないパフォーマンスでした。緊張を感じるどころか、その場をみんな楽しんでましたね。本当に今年デビューなの?って何度も思わされました。

 

その中でもビバラの新人賞は04 Limited Sazabysでしょう。

なんせ今年メジャーデビューにもかかわらず、いきなりVIVA STAGEでやったんですから。しかも4日のCAVEも出て、2日連続出演。2000人収容のCAVE STAGEはもちろん入場規制でしたし、8000人収容のVIVA STAGEもかなり埋まってました。これからのビバラを背負ってくのは彼らなのかもしれません。

 

ただ、5日のアクトでは途中でキュウソのライブに行ってしまうファンが多く、最後の方はスペースがかなりありましたね。(ボーカルのGENも「巻きでやるからキュウソ行かないで」と発言。)まだまだファンにとってはキュウソの方が上なんだなと。

 

〇「さすが」のパフォーマンスだったくるりスピッツ電気グルーヴ

どれも初めてのライブでした。三者三様のパフォーマンスだったのですが、「さすが」って感じがしましたね。くるりの『東京』。ビバラで唯一鳥肌が立ちました。くるりの音楽って緻密だよね。それが身に染みて分かりました。そして日本を背負うバンドというオーラを感じたスピッツ。会場全体の空気を優しく包み込むような曲の数々で、心をギュッとを掴まれました。あと草野さんのMCが予想以上に面白かったです。もっとしゃべらないのかなって思ってました。

電気グルーヴも良かった。正直知らない曲がほとんど(『Shangri-La』や去年Mステで歌ってた『Baby's on Fire』は知ってる)だったのですが、それでも楽しめちゃう所が凄いなと。ピエール瀧石野卓球は本当に名コンビです。

 

〇ライブの楽しさ・音楽の楽しさを教えてくれたレキシとDJダイノジ

レキシ楽しかったです。ワンマン行ってみたいって思いました。あんなに面白かったライブ初めて。この人のMC力は凄いね。『Shangri-La』や『ずっと好きだった』『タッチ』など他のアーティストの曲も入れながら、ツッコミを入れる流れとか「絶妙」の一言。まあもともと面白い人だって事はスぺシャとか見てたので知ってたんですが、こんなに楽しいとは思いませんでした。もちろん歌も良かったのは言うまでもないでしょう。『きらきら武士』とか『年貢 for you』とかキャッチーで親しみやすい曲が多い所も彼の魅力だと思う。

VIVA STAGEほぼ満杯でしたね。

 

あともう1組素晴らしく楽しかったのがDJダイノジ。言わせてください。ビバラロックのマイベストアクトです。

みんなで歌って踊って、音楽でエンジョイするってこういう事なんでしょうね。

彼らの良さってみんなで参加できる所なんだと思います。踊りとかも簡単なステップだから子供でも踊れる。小さいお子さんも楽しそうに踊ってました。

あとどんな曲でも皆で盛り上がらせてくれるんですよ。嵐やサカナの曲を皆で大合唱したり、ホルモンでヘドバンしたり。気付いたらリフトしてる人とかがいて(それが良いか悪いかは別として)。たぶんその人達リフトするつもりなかったんですよ。でも気持ちよくなってどうしてもやりたくなったんだと思います。音楽の力の凄さってこういう事なんだなって再認識させられました。

アイデンティティ』から『勝手にシンドバッド』の流れマジで最高だったなー。時間止まれって思った。ホントありがとうって感じです。DJダイノジありがとう。

 

 

〇新たに加わったTSUBASA STAGE

ステージは去年から1つ増えました。新たにアリーナの外に無料で見れるTSUBASA STAGEが出来ました。私は行かずに写真だけ見たのですが、銀杏BOYS人が多すぎてヤバかったですね。

ステージが1つ増えただけでも各ステージの混雑具合はだいぶ解消されたと思うのでその点も良かったと思います。 

 

気になった客のマナー

客のマナーは気になりました。まずゴミ。アリーナ内にある男子トイレのゴミ箱があふれ、周りにゴミが散乱していた所がありました。ゴミ箱他にたくさんあるんだから、そこまで持って行けばいいのに。。

動線についても1つ。「ここはまだ通れない」って言ってるのに柵を飛び越えちゃう人が結構いました。1人がそこを突破しちゃうとみんなが突破し始め、収拾がつかなくなる。守りましょうよ。大人なんですから。守らないとまたルールが厳しくなっちゃうんだよな。。

 

ライブ中に動画撮影をしている人もいたみたいですし、参加する側のマナー意識を高くする事がこれからの課題だなって自分を含めて思います。

 

来年へ向けて

今年も色々ありましたが、とても満喫できた2日間でした。こういう都市部の大型フェスってなかなかないので、個人的には重要度が高いフェスです。ビバラガーデンなど家族で楽しめる場所もありますしね。ゆるキャラショーとかも楽しかったです。

 

来年は埼玉スーパーアリーナの改修工事の関係もあり、5月下旬に2日間の開催になったそうです。開催するか心配していましたが、とりあえず開催が決まって良かったですね。もちろん来年も参加する予定なので、楽しみにしたいと思います。

 

ライブを見るお客さんの笑顔を見ると、「やっぱりフェスっていいもんだなー」とつくづく感じた今年のビバラロックでした。